Oracle新人のRACインストール その18
<Oracle新人のRACインストール その18>
ペンネーム: world famous beagle
さて、先週ASMインスタンスの作成を乗り越えた印旛くん。
今週、彼を待ち構えているのは・・・。
やはり岸田さんという大きな壁!!
さっそくスタート。
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よし、今日も頑張るぞ!
ASMは無事にできたみたいだし、もうそんなに難しいことがないといいな。
ひたすら作業、作業。
最後のほうは、ひたすら地味な作業だったなぁ。
「お、インストール画面だ!やったー」
多分、間違えてないと思うけどスペルミスとかあったらやだな。
大丈夫かな・・。
***インスタンス作成中***
うーん、頑張れー!
***インストールの終了***
「やった!ついに終わった」
「印旛くん、ちょっと」
うわ!!!!!岸田さんが呼んでるぞ!!
「はいっ!」
「君、RACのインストール終わったの?」
「あ、はい」
「ASMのディスクグループ1にあと100G足しといて」
ん?何を言ってるんだ岸田さんは???
けど、”ディスクグループの追加”っていうのをどっかで見たことがある気がす
るな。そのことだろうか?
「あの、確かにディスクグループが追加できるようなことが、
どこかに書いてあった気がするのでやってみます」
「うん、よろしく。手順書も作ってね」
「はい、わかりました」
ん?なんか優しい気がするな。
岸田さんが優しくタスクを渡してくれるときは、難易度が高い傾向があるんだ
よなぁ。
「DBは今動いてるの?」
「あ、はい動いてると思いますよ」
「psで見て」
「ps?」
***psと聞いて、プレイステーションしか思い浮かばない印旛くん。
「DBのプロセスが上がってるかを見ろ、っていってるんだけど」
「見えるんですか?」
「富樫くんか誰かに聞いて」
「はい、わかりました」
「富樫さん、DBのプロセスがあがっているかを確認したいんですけど」
「お、インストール終わったんだ」
「はい」
「プロセスを見るのは、psっていうコマンドがあるよ。
斉藤君に教わってなかったっけ?」
「あ!psってコマンドのことですか。確かに知ってましたけど、
頭の中で、結びつきませんでした・・・」
「なんだと思ったの?」
「いや・・・」
$ ps -ef
っていうコマンドで、起動しているプロセスが確認できる。
「+ASMっていうのがASMのプロセスだね。あとはORACLE_SIDがついてるのは、
Oracleのプロセス。ちゃんと起動してるみたいだね」
「よかったー。じゃあASMのディスクグループを追加します」
よし、とりあえずASMがどんなものか見てみたいな。
SQL*Plusでインスタンスにつながるみたいだけど、どうすればいいのかな。
$ sqlplus / as sysdba
だと、DBインスタンスにつながるよね。
んーーーー。
「斉藤くん、ASMインスタンスに接続するにはどうすればいいの?」
「ASMのORACLE_SIDを指定すればいいんじゃないですかね?」
「ん?どういうこと?」
「今は、ORACLE_SIDがDBのSIDになってますよね?」
「あ、うん。それって環境変数のORACLE_SIDだよね?」
「はい。その環境変数をASMのORACLE_SIDに変更するんです」
「あーなるほど、それでASMに接続できるんだ」
「はい」
「それって、export ORACLE_SID=+ASM1 ってことだよね?」
「そうですね」
$ export ORACLE_SID=+ASM1 $ sqlplus / as sysdba SQL*Plus: Release 10.2.0.1.0 - Production on Tue Sep 12 14:51:42 2006 Copyright (c) 1982, 2005, Oracle. All rights reserved.
ん?DBに接続した時と、画面のメッセージは一緒なんだ。
“ASMインスタンスに接続しました”みたいなメッセージが出ればいいのにな。
いつか間違えそうだな・・・。
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<Diskgroup追加手順>
1.(ノード1)パーティションの作成(user: root)
# fdisk /dev/sdb
拡張領域(raw4)の中にパーティションを作成する
*今回は、raw6を作成
→これは、前にもやったからわかるぞ。うーん成長してるな。
2.(ノード2)パーティションの同期(user: root)
# fdisk /dev/sdb
command: w
3.(両ノード)/etc/sysconfig/rawdevicesの編集(user: root)
# vi /etc/sysconfig/rawdevices
/dev/raw/raw1 /dev/sdb1 #OCR
/dev/raw/raw2 /dev/sdb2 #Voting Disk
/dev/raw/raw3 /dev/sdb3 #DG1
/dev/raw/raw4 /dev/sdb4 #拡張パーティション
/dev/raw/raw5 /dev/sdb5 #DG2
/dev/raw/raw6 /dev/sdb6 #DG1(追加)
→raw6をDG1に追加するってことだけど、どうやったら追加されるんだろ。
4.(両ノード)新しく作成したパーティションのオーナー、権限の変更(user: root)
# chown oracle:dba /dev/raw/raw6
# chmod 660 /dev/raw/raw6
5.(両ノード)リブートする(usdr: root)
# reboot
6.(両ノード)DBをshutdownする(user: oracle)
$ srvctl stop database -d
7.(ノード2)ASMをshutdownする(user: oracle)
$ srvctl stop asm -n
8.(ノード1)ASMに接続し追加パーティションをディスクグループに追加する
(user:oracle)
$ export ORACLE_SID=+ASM1 →ORACLE_SID
$ sqlplus / as sysdba
SQL> alter diskgroup DG1 add disk ‘/dev/raw/raw6’;
→ここで、ディスクを追加してるんだな。
手順さえわかれば、そんなに難しくはないな。
9.(ノード1)ASMの起動(user: oracle)
$ srvctl start asm -n
10.(ノード2)ASMの起動(user: oracle)
$ srvctl start asm -n
11.(両ノード)DBの起動(user: oracle)
$ srvctl start database -d
12.確認
SQL> select * from v$asm_disk;
追加したパーティションが表示されていることを確認する
SQL> select * from v$asm_diskgroup;
DG1のトータル領域が増加したことを確認する
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よし、ディスクグループ1に100G追加できたぞ。
「岸田さん、ディスクグループの追加できました」
「あ、そう。ご苦労さん」