Oracle新人のRACインストール その20

投稿日: 2006年9月27日

<Oracle新人のRACインストール その20>
ペンネーム: world famous beagle

みなさん、Oracle新人のRACインストール最終回です。
ご愛読ありがとうございました。

RACのインストールを終えた印旛くんは、先週より最後の課題、RACのバック
アップに取り組んでいます。
今週は、RMANを使用したバックアップです。

それでは、最終回スタート!
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よし、早速DataPumpに続いて、なんとかマンに取り組むぞ。
岸田さんは、なんていってたっけなぁ。

「斉藤くん、RACのバックアップを取る機能で、
なんとかマンみたいなのってあるよね?」
「え?・・・・、RMANのことですか?」
「あ、そうそう。あーるまんだ」
「それって簡単?」
「簡単かどうか、今までに僕も実装したことがないのでわからないですね」
「え?やったことないの?」
「はい。できたら教えてください」
「あ、ほんと?じゃあまかしといてよ!」

よーし、あーるまんだな。
調査開始!

お、なるほど。
RMANって書くのか。Recovery Managerの略か。ふむふむ。

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1.RMANとは
Recovery Manager(RMAN)というバックアップ・リカバリ専用のプログラムを
使うことによって、データベースのバックアップを取ることが可能です。
RMANは、バックアップを取得するデータベースに接続して使用します。
データベースには、制御ファイルというデータベースを構成する
データファイルの場所やサイズに関する情報を格納しているファイルがあります。
RMANはこれらの情報を利用して、データベースのバックアップを行います。

「うーん。Oracleが提供するバックアップ機能ってことだな。
このバックアップ方法を使うと、データベース全体のバックアップ、それから、
表領域単位、データファイル単位でバックアップを取ることができるみたいだ。
これは便利そうだな」

2.RMANの特徴
■データベース管理者が、実際のファイル名を意識せずに簡単にバックアップが
とれるため、人的操作ミスによるリスクを最低限に抑えることができます。
■未使用ブロックを含めずにバックアップを取るため、元のデータファイル
よりもバックアップ量を小さくできます。
■バックアップファイルを圧縮することができます。
■バックアップ中にブロック破損のチェックが可能です。
■不要になったバックアップデータを判別し、削除することが可能です。

「さらに便利な機能がたくさんあるみたいだ。
バックアップファイルのサイズが小さくなるのがいいところかもしれないな」

3.RMANとASM
Recovery ManagerはASMには不可欠です。
ASMファイル名を追跡し、不要なASMファイルを削除する役割があります。
ASMファイルには通常のOSのインタフェースからアクセスできないため、
ASMファイルをコピーするにはRecovery Managerを使用する必要があります。
ASMファイルを含むデータベースのバックアップは、Recovery Manager
を使用して実行する方法しかありません。

「そうか。ASMを使ってるとRMANしか使えないんだよね。
10gRACを操るなら必ずマスターしたい機能なんだよね」

4.サンプルプログラム
シェルスクリプトにRMANを実装すると以下のようになります。

inba_RMAN.sh
1 rman target / nocatalog< list backup;

よし!完璧!
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Oracle新人のRACインストールは今回で終了させていただきます。
ご愛読ありがとうございました。