REDOログに関する検証 その7
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— 内部構造を理解し
パフォーマンスの向上に役立てる —
前回は、DUMP中の重要な部分についての解説を行った。
今回は、REDOログに関する統計情報についての解説を行う。
*********** REDOログに関する統計情報 ***********
REDOログに関する統計情報により、実際に生成されたRedoレコードのバイト数
などを知ることができる。
REDOログに関連する統計情報を取得し、以下のトランザクション処理で、いっ
たいどれくらいの情報量を書き込んだかを調べてみよう。
———- SQL文 ———-
DESC WORK03 名前 NULL? タイプ ------------------------------- -------- ---- EMPNO NUMBER(4) ENAME VARCHAR2(6) ADDRESS VARCHAR2(12) JOB VARCHAR2(8) MGR NUMBER(4) SAL NUMBER(7) COMM NUMBER(7) DEPTNO NUMBER(2)
※ EMPNOにはインデックスは作成していない
UPDATE WORK03 SET ENAME = 'haneda' WHERE EMPNO = 1001 ; 1行が更新されました。 COMMIT ; コミットが完了しました。
以下の図は、REDOログに対する書き込み量を調査するために必要となる統計情
報である。
上記の図をご覧になっていただければお分かりの通り、REDOログに関する統計
情報は数多くある。今回は、redo size、redo wastage及びredo blocks written
の3つに焦点を絞り、実際にREDOログ・ファイルへ書き込まれたデータ量を調べ
たところ、書き込みを行ったブロック数と、書き込みを行ったデータ量(バイト数)
が比例しないことが分かった。
これらの統計情報の値は累計値となっているので、更新処理前後の差分を求め
る必要がある。書き込み量を調べるために必要な統計情報の値は、以下の通り
である。
1.redo size = 448 2.redo wastage = 544 3.redo blocks written = 2
各統計情報の意味は、以下の通りである。
<redo size>
生成されたREDOの合計バイト数
<redo wastage>
OSのブロック単位(512バイト)で書き込みを行う際のフォーマットのために、
REDOログ・ファイル内の領域を浪費した合計バイト数
<redo blocks written>
REDOログ・ファイルへ書き込みを行った合計ブロック数
次回は、なぜ、書き込みを行ったブロック数と、書き込みを行ったデータ量
(バイト数)が比例しないかについての解説を行う予定である。
以上 台風接近間際の茅ヶ崎にて