Oracle新人のRACインストール その12

投稿日: 2006年7月19日

<Oracle新人のRACインストール その12>
ペンネーム: world famous beagle

こんにちは。
そろそろ梅雨もあけるでしょうか。
かなり気温も上がってきました。
ついに、CRSが起動した、印旛くんのRACインストール日記。ゴールは間近???

ついにデータベースのインストールだ。手順書をみると、データベースのソフ
トウェアをインストールして、その後にデータベースを作成する、って書いて
あるけど、どういうことだろうか?
ソフトウェアをインストールしたら、それで終わりかと思ってたけど・・・。

「岸田さん、DBのソフトウェアのインストールと、DBの作成、っていうのは違
うんですか?」
「は?何をいってるのかわからない」
「DBをインストールして、その後にDBを作成するっていうのがよくわからない
んですが」
「君の言っている通りだよ。DBのモジュールをインストールして、そのあとDB
を作ればいいだけでしょ。あと何日かかるの?」
「えっと、今日終わるかなと思ってたんですけど、今日は終わらなさそうです」
「じゃあいつまで?」
「明後日までには、必ず!」
「明後日ね。じゃあよろしく」
「はい」

何はともあれ、やってみるしかない戦法でいくしかないかな。
手順は、以下・・・

■環境変数の設定
■インストーラの起動
■インストールタイプの選択
■インストール先の指定
■クラスタインストールモードの指定
■前提条件のチェック
■構成オプションの選択
■データベース構成の選択
■インストール

このあと、DBの作成っていうのがあるけど、それはひとまず置いておこう。
うーん、CRSの時と一緒の項目もいくつかあるな。
違うのは、インストールタイプ、構成オプションの選択、データベース構成の
選択くらいかな。
なんとかなるといいな。

「よし、いくぞ!」

■環境変数の設定
「これは、あらかじめ作ってある、oracle_envを読み込ませればOKだな」
(→メルマガその8参照)
https://old.insight-tec.com/mailmagazine/ora3/vol298.html

今回は、Oracleのソフトウェアのインストールなので、ORACLE_HOMEにOracle
のインストール先ディレクトリを、ORA_CRS_HOMEには、インストール済みの
CRSのインストール先を指定する。

「一応、確認しよう」

$ env | grep ORA
ORA_CRS_HOME=/opt/app/oracle/product/10.2.0/crs
ORACLE_SID=******
ORACLE_BASE=/opt/app/oracle
ORACLE_HOME=/opt/app/oracle/product/10.2.0/db

■インストーラの起動
「これで、Xwindowの設定をして、インストーラを起動すればいいのかな」

$ cd /home/oracle/database
$ ./runInstaller

「やった。OUIの画面が出てきた。スムーズだな」

■インストールタイプの選択
「インストールタイプ?Enterprise EditionかStandard Editionか。
さてどっちだろうか・・・」

「岸田さん、インストールタイプは、Enterprise Editionでいいんですか?」
「なんで?」
「いや、デフォルトでは、そっちにチェックがついていたので・・・」
「何度もいうけど、何かを選択するときは、ちゃんと理由があるように」
「はい・・・」
「今回は、SEで作ればいいから」
「はい、わかりました。でも、なんでSEにするんですか?」
「今度、僕のお客さん用のテスト環境にするから」
「あ、そうなんですか」

その理由じゃわかんないわけだ。あー、怖かったなぁ。

「あ、印旛くん」
「はい(どきっ)」
「これ、そのお客さんのデータベースの設計書だから、この通りに作って」
「あの、設計書ってどういうことですか?」
「君いまデータベースを作ってるんだよね?」
「はい」
「表領域のサイズとか、REDOのサイズとかはどうするつもりだったの?」
「・・・・・。あの、まったく考えていませんでした。そうですよね」
「設計なんて君はまだできないから、この通りに作ればいいから、よろしく」
「はい、わかりました」

■インストール先の指定
「あ、これはCRSの時と一緒だな。
ORACLE_HOMEのディレクトリと一緒なのを確認して、大丈夫なら次へ」

■クラスタインストールモードの指定
「次はなんだ。お、画面に2つのノードが表示されてる。
CRSのインストールがうまくいったから、ちゃんと認識されてるな。
いい調子だなー。チェックを入れて、次へ」

■前提条件のチェック
「これも、CRSのインストールのときにあったな、全部問題ないみたいだ」

■構成オプションの選択
「ん?なんだこれは」
・データベースの作成
・自動ストレージ管理(ASM)の構成
・データベースソフトウェアのみのインストール

「どれを選べばいいんだろう。データベースの作成、っていうのがあるな。
こんなに早くでてきてしまうとは。今回は、ASMを使うっていってたし。
うーん、わからない」

「富樫さん、これはどれを選べばいいですかね?」
「ん?そうだね。データベースの作成でいいんじゃない?」
「なんか適当ですね」
「だって、あとからなおせるからね」
「あ、そうなんですか?」
「うん。ソフトウェアのみインストールしてもしょうがないし、データベース
を作ってみたら?」
「そうしてみます」

じゃあ、データベースの作成を選択!

■データベース構成の選択
「データベース構成?選択肢は・・・」
・汎用目的
・トランザクション処理
・データウェアハウス
・詳細

「富樫さん・・・。さっきの次の画面なんですけど、これは・・・?」
「さっき岸田さんから設計書もらってたでしょ?」
「あ、はい」
「上の3つは、目的に合わせて、自動的に作っちゃうからダメだと思うよ」
「あ、なるほど。じゃあ詳細にすればいいですね」
「そうだね」
「あの、富樫さんこの設計書ってどうやってみればいいのかわからないんですけど」
「そうだろうね。DBを作るのに、設計書が必要なのはわかるよね?適当にはつ
くれないからさ」
「はい」
「で、岸田さんから渡されてるのは、物理設計書っていうんだけど、例えば、
ファイルの配置の仕方とか、サイズとかを決めてるんだよ」
「インストールが終わると、DBCAっていうDBを作成するツールが起動するから
、そこで色々設定することになると思うよ」
「わかりました。ありがとうございます」

■インストール
「あ、インストール画面だ!やったー」

どのくらい時間かかるかな。
また、ボーっと見てると、岸田さんにマルチタスクって怒られるよな。
どうしよう・・・。

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暑くなってきましたね。
夏生まれの私には、嬉しい季節です。
毎年、誕生日が来ますが、
やっとその年齢にふさわしい自分になれたかなと、
思ったところで、また1つ年を取るんですよね・・・。

それでは、また来週。