Oracle 11g検証 RAC構築 その3

投稿日: 2008年1月30日

<Oracle11g検証 第1弾 11gRAC構築 その3>
ペンネーム: world famous beagle

先週に引き続き、今週は、11gRAC構築その3。

先週から3週にわたって、
11gRAC構築のポイントを紹介させていただいています。
今週が最終話となります。
過去のメルマガ、「10gRAC構築日記」も参考にしていただければと思います。

「Oracle新人のRACインストール」
https://old.insight-tec.com/mailmagazine/ora3/vol291.html

それでは、今週も早速スタート!

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[登場人物]
印旛:  主人公(RACのインストールにはめっぽう強い)
亀井:  印旛の後輩
岸田:  印旛の先輩(Master of Oracle)
大波:  印旛の先輩(サーファーセキュリティコンサルタント)

[検証環境]
OS: Oracle Enterprise Linux 5 (32bit)
Oracle: 11.1.0.6 (32bit)
Clusterware: Oracle Clusterware 11.1.0.6

[その1]
1. 昨年のRAC構築
2.11gRACインストールの事前準備
・RAWデバイスのバインディング方法の違い

[その2]
3. 11gRACインストールにチャレンジ
・ディレクトリ構成(DBとCRSは別構成)
・インストーラが少し変わってる!

[その3]
4. 11gRAC構築成功編

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さぁ、今日も張り切ってRACをインストールしよう!
もうそんなに問題ないでしょう。

今日は、必ず構築するぞ!!
まずはClusterwareのインストールから。

▼環境変数の設定

$ export ORACLE_HOME=/opt/app/oracle/product/11.1.0/crs
$ export ORACLE_BASE=/opt/app/oracle

▼インストーラの起動

$ cd /clusterware
$ ./runInstaller

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<Clusterware OUI設定画面>

■インストール先ディレクトリの指定
→ Clusterwareホームディレクトリを指定する
例) /opt/app/oracle/product/11.1.0/crs

■クラスタ構成の指定
→ クラスタを構成するネットワーク設定(/etc/hostsの設定)を指定する
・Public Node Name
・Private Node Name
・Virtual Host Name

■ネットワークインタフェースの使用方法の指定
例)
eth0 → パブリック
eth1 → プライベート

■OCRの配置先Rawデバイスファイルの指定
例) /dev/raw/raw1

■Voting Diskの配置先Rawデバイスファイルの指定
例) /dev/raw/raw2

■インストール開始
→ OUIにて自動実行
→ SSHノード間通信よって、もう片方のノードにファイルが配布される

■root.sh(VIPが自動構成される)
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OK!
Clusterwareのインストール完了。
続けてDatabaseもインストール。

▼環境変数の設定

$ vi .bash_profile

     ### Oracle 11gR1 RAC環境変数 ###
     export ORACLE_SID=racdb1
     export ORACLE_BASE=/opt/app/ora11g
     export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/11.1.0/db
     export ORA_CRS_HOME=/opt/app/oracle/product/11.1.0/crs
     export PATH=${ORACLE_HOME}/bin:${ORA_CRS_HOME}/bin:$PATH
     export LD_LIBRARY_PATH=${ORACLE_HOME}/lib32:${ORACLE_HOME}/lib

▼インストーラの起動

$ cd /clusterware
$ ./runInstaller

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<Database OUI設定画面>

■インストールタイプの選択
→ [Standard Edition]を選択する

■インストール先の指定
・Oracleベースを指定する
例) /opt/app/ora11g
・ソフトウェアのインストール先(Oracleホーム)を指定する
例) /opt/app/ora11g/product/11.1.0/db

■クラスタインストールモードの指定
→ クラスタ構成するノード名を指定する

■前提条件のチェック
→ OUIが自動でインストール要件をチェックします

■データベースのインストール
→ OUIにて自動実行
→ SSHノード間通信よって、もう片方のノードにファイルが配布される

■DBCAを使用して、初期データベースを作成する
→ ASMインスタンスの作成を含む

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やったぁ!11gRAC構築、無事終了!

「岸田さん。11gRACの構築完了しました」
「お。なかなか早かったじゃん」
「えー、まぁ」
「で、10gと何が違ったの?」
「うーーん。大きくは違わなかったですけど、
■OSがLinux5になってRAWデバイスのマッピング設定方法が変わった
■ClusterwareとDatabaseでORACLE_BASEが共有できなくなった
■oracleインストールユーザの、環境変数PATHに、ORACLE_HOME/binと
ORA_CRS_HOME/binの両方を設定できなくなった
っていう3点でひっかかりました」
「ふーーん」
「どれも、構築中というよりは、設計書を作る段階で、
気をつけた方がいいと思います」
「手順書はできてんの?」
「はい、できてます」
「じゃあ、見とく」
「はい、お願いします」

来週からは、ASSMの検証です。
みなさんASSMってご存知ですか??? お楽しみに。